元気いっぱい遊ぶ子ども達には怪我はつきものです。しかし、環境の設定や対応の仕方を間違えてしまうと大変です。看護師など専門の方が現場に居ればその方の指示に従えばよいですが、なかなか全ての保育園に看護師は居ませんし、自分一人の判断で対応するのも危険かもしれませんので、怪我をしてしまったら、園長や主任に報告しながら対応するのが良いと思います。
今回は私が経験した子ども達の怪我への対応の仕方、報告に行く前の初期対応など気を付けていたことを場面ごとに紹介したいと思います。保育園の中でも、多く起こる怪我の場面3つです。参考にしていただけたら嬉しいです。
- 頭を打つ
- 汁をこぼす
- ハチ(虫)に刺される
1.頭を打つ
遊具から落ちる。廊下が濡れていたり、プールサイドで走っていて滑って転ぶ。友達とふざけあっていて転ぶ。など頭を打つことは保育園の中でも多い事故です。子どもはじっとしているのは難しいですが、とにかく安静にし、打った患部を冷やします。生あくびをしだしたり、寝てしまったり(昼寝前の怪我だと判断に困りますが・・・)、吐いてしまったら、すぐに病院へ連れていく必要がありますので、1日様子を注意深く見ていなければなりません。保護者に対しても、症状が出ていなくても、頭を打ったことや状況を伝えておく必要があり。、電話で説明し、保護者の要望があれば病院へ連れて行きます。保育園で症状が悪化しなくても、帰宅後に症状が出る場合もありますので、送迎時に保護者に伝えます。
2.汁をこぼす
給食の時に汁をこぼしてしまうことはよくあります。そこまで熱い汁は給食室の方でも冷ましておいてくれてはいますが、子どもが熱がっている場合もあります。こぼした汁を拭く前にまずは、子どもの火傷の確認をします。赤くなっていたり、子ども「熱い」と訴えた場合は水道で患部を冷やします。時間は短いと冷やした意味が無いので、なるべく長く(私は10分と教わりました。)冷やした方が安心です。冬など子どもが冷たいのを嫌がることもありますが、励ましながらなるべくしっかり冷やした方が良いです。
3.ハチ(虫)に刺される
私の経験ではハチの他にもアリに噛まれた?ことがありました。刺す虫の中にはカメムシの仲間のサシガメもいます。このような虫を見つけたら、駆除する必要があります。子ども達にも図鑑などを見せ、見つけたら教えてくれるよう伝えておくのも良いと思います。
もし、ハチなどの虫に刺されてしまった場合は、水で洗い流しながら、「ポイズンリムーバー」という専用の器具を使って毒を吸い出します。そして、病院へ向かいます。この時に刺された虫の種類がはっきり分かると病院でも処置がスムーズだそうです。図鑑で調べたり、実物を持って行ったこともありました。刺した後に飛んで行ってしまうこともあると思いますし、その場面を保育士が見ていない時もあると思いますので、子どもに確認してもらうためにも図鑑は常に用意しておくと良いと思います。
まとめ
忙しく業務をこなす中、怪我の対応は大変なことだと思います。しかし、対応をおろそかにしてしまうと、子ども達の命に関わることが起きてしまうかもしれません。怪我や事故が起きた時には、冷静に丁寧に対応するべきだと思います。毎日、何が起こるか分からない保育園なので、怪我の対応方法を正確に頭に入れておくことで、慌てず対応できるのではないでしょうか。「大丈夫だろう・・・」と思って対応するのは危険だと思います。後になって後悔することになりますし、必要以上に対応したことで保護者に対しても子どもに対しても申し訳ない気持ちが少しでも減ると思います。