私は子どもの頃保育園が嫌いでした。そんな理由もあって保育士になりました。働き始めてから、様々な保育士と仕事をして、「こんな先生に私が子どもの時に出会っていたら保育園が好きになれたな・・・」と思うことがありました。そして、素敵な先生が増えたら子ども達も幸せだなと感じました。私が「素敵だな」と感じた保育士の姿を紹介したいと思います。場面ごとに3つ紹介します。共感、参考にしていただけたら嬉しいです。
- 子どもが友達だと思っている
- 牛乳こぼしちゃった
- 一人一人に丁寧な対応
1.子どもが友達だと思っている
子ども達が友達だと思っている先生は、優しい、脅さない、子どもをやる気にさせられる、子ども達の好きなことを良く知っているので、楽しい遊びを提供できたりと、昔で言う「ガキ大将」のような皆のリーダー的存在のような保育士です。優しいのですが、怒らないわけではなく、いけないことはいけないんだと真剣に伝え、決して子どもを大きな声を出して脅したりはせず、分かるように伝えることができる保育士が素敵な保育士だと思います。やはり、大きな声を出したり、脅かしたり、子どもが「怖い」と感じることで、抑止力となり、即効性があり、沢山の保育士がやってしまいがちです。それだけ、時間をかけて真剣に子どもに分かるように伝えることは難しいことなのだと思います。ですので、子ども達からも信頼が厚いので、子ども達が困ったことがあった時にすぐに伝えに来てくれ、問題の解決が早くできたり、大きな事故や事件に繋がらずに済むことがあります。子どもの方が大人に合わせてくれている環境では子どもが我慢をしているので、隠していることもあるかと思います。先生が友達のような存在であることはとても素敵なことだと思います。
2.牛乳こぼしちゃった
瓶の牛乳を飲んでいた時に子どもが牛乳をこぼしてしまった場面の話です。子ども達は友達と話したりしながら楽しい雰囲気の中でしょくじをしていますので、ふざけていて牛乳の瓶が倒れてしまうことも多くあります。ですので、牛乳をこぼしてしまった子は「怒られる」と思って慌てたり、困ってしまい言い出せずにいる姿をよく見かけました。そんな時、とある保育士が「この牛乳倒れやすいんだよねー」と言って子どもを攻めずに、牛乳瓶のせいにして、対応していました。その時の子どもの気持ちを考えたら、きっと「ほっ」としたと思いますし、安心したと思います。どんな時も自分の味方ををしてくれる保育士がいたら子ども達にとってはとても嬉しいことだと思います。
3.一人一人に丁寧な対応
優しい先生というのは、どんな子にも誰に対しても、一人ひとりに対して丁寧に対応する保育士だと思います。情緒が不安定な子や家庭環境も様々ですし、性格も様々な子ども達。人によっては丁寧な対応を「ひいき」「甘やかし」と思う人もいます。しかし、保育の現場は全員が「特別扱い」で良いと思います。そして、それが出来るのが素適な保育士だと私は思います。おんぶや抱っこで安心感を持てるようにしたり、やりたい事ややりたくないことをどうしたら良いか一緒に相談したり、子ども達一人一人が納得して意欲がもてるようにするには体力も時間も必要です。それが出来るのは本当にスゴイことだと思います。
まとめ
私がたくさん出会ってきた保育士の中でも今日紹介した保育士の姿は本当に少数派です。仕事上の環境の中で、これらを貫くのはとても難しいと思います。忍耐力や体力、余裕がないとできないと思いますので、個人の責任というよりは職場の環境を保育士が苛酷にならないようにしないと子どもにしわ寄せが行ってしまうので、それが心配です。理想の保育士は誰にでも目標としてあると思います。できない自分と理想の狭間で迷ったり、悩んだりして体調を崩してしまうこともあると思います。保育士の皆様にはくれぐれも、体気を付け付け、無理せずお仕事を頑張って欲しいと思います。