保育園では一見危険ではなさそうなモノ、環境でも子どもの好奇心や興味から様々な使い方をしたり、予期しないことが起こります。長年保育士をしてきて、思いがけなかった出来事を3つ紹介したいと思います。危機管理に気を付けていても起きてしまうハプニングですが、私自身も驚き、その後とても気を付けた出来事ですので、参考にしていただけたら嬉しいです。
- 大人の靴(上履き)
- ゴム
- ラップでのおにぎり
1.大人の靴(上履き)
大人の靴は子どもに比べるととても大きいことに気づきます。普段から子どもの足を踏まないように足元を気を付けている保育士は多いと思います。ですので、上履きを軽めのモノにする人もいます。しかし、履いている時の靴は意識して気を付けることができますが、脱いだ靴を気を付けなければなりません。保育園ではゴザの上に上がることが多くありますが、その時に上履きを脱ぎます。トイレなどでも上履きを脱ぎます。その靴につまずいて転ぶ子どもがいます。大人の靴は大きく、重たいので、子どもがつまずいて転びその先にイスなど置いてある場合は大怪我をしてしまいます。大人の靴を脱ぐときは隅の方か、棚の上、机の下など気を付けるようになりました。
2.ゴム
保育園ではゴムが落ちていることが多々あります。制作あそびで使ったゴムが落ちていたり、女の子のヘアゴム(薄い、平たい、小さいゴム)が落ちていたりします。子どもは何でも遊びにできますので、そのゴムを拾って遊んでいることがよくあります。人に当たってしまうことを警戒して「危ない」と思いますが、指に巻いて遊ぶ子もいました。指が紫になって血が流れなくなってしまい、慌てることがありました。ゴムを飛ばして遊んでいる子は目立ちますし、「おー!」「すごーい!」と声を出しているので気づきやすいですが、ゴムを指に巻いて遊んでいる子は静かに一人でやっているので、気づくのが遅れてしまいます。それからは、ゴムが落ちている時は必ず拾い、子ども達にもゴムは遊び方や使い方を間違えると危ないことを伝えました。子ども達の発想を信じて、様々な素材のモノを与えてあげたい気持ちになります。使い方を知らせるのも大切ですが、予想の範囲を超えた遊びをするのが子どもですので、気を付けて見守っていきたいですね。
3.ラップでのおにぎり
遠足のお弁当などで、ラップで巻いてあるおにぎりがあります。手が汚れないようにラップを少しずつずらしながらおにぎりを食べます。時々、そのラップをかじって飲み込んでしまう子がいます。小さければまだ良いのですが、大きい場合は咽たり、喉に詰まってしまったら大変です。
保育園の生活の中でもおにぎりを作ってあげると食べる子もいるので、作ってあげることがあります。子どもはラップを自分でやりたがったり、つけたまま食べたがりますので、気を付けるようにしていました。
まとめ
子どもの行動は気を付けていても想像を超えることがあります。保育園の中でも「ヒヤリハット」や「事故報告」をし合い共有することが大切だと思います。しかし、子どもの行動を制限してしまっては楽しい保育園ではなくなってしまいます。どの程度の禁止事項を作るのかは私も常に頭を悩ませていました。環境を整えるのが良い方法かと思います。